ラグナロクオンライン、復帰準備開始 その2
俺は基本、飽き性である。なにをするにもあまり長続きしない。
でもROはかなーり長く遊んだっけ。
知り合いから誘われて『Chaosサーバー』で始めてから数年後、『Idunサーバー』にキャラクターやアイテムごと移住し数年。途中で何度かは休止をはさみつつ、なんやかんやで10数年も遊んだかな…。
もっとも俺の基本プレイスタイルは、これだけ長期間プレイしていたにも関わらず、ガチの廃人ではなくて、ほとんど露店放置であった。ログイン時間のおおよその割合は、露店放置が50%、ギルドメンバーやギルド外の友人とのチャットが30%、たまにソロ狩り15%、稀にギルドメンバーや臨時PTでPT狩りが5%、と言ったところか。
そういえば30日利用権(1,500円)を購入して、30日間一度も狩りに行かずに露店放置かチャットしかしなかった時もあったっけな…。
まぁプレイスタイルなんか、それこそプレイヤーの数だけあるんだからな。俺はこーゆースタイルというコトだな、うん。
ところで、「今更RO?」「ROってまだあったの?」など思われる方も多いだろう。
まぁオワコンと言われても仕方ないかな。
オンラインゲーム自体が珍しい昔ならともかく、今ならオンラインゲームなんてたくさんあるもんな。それもROなんて比較にならないくらい、システムやグラフィックやなんかが洗練されているゲームも多いだろう。そしてそれらに流れた元ROプレイヤーも多いだろう。なのになぜ、俺は敢えてのROなのか。
正直なところ、俺自身にもよくわからない。
ただ、ROでイヤな想いをしたコトもあったけれど、それでもやっぱりROでの楽しかった想いの方が多い。
俺がパソコンを買ったのもROをプレイするためだったし、Excelを覚えたのもROでのデータをまとめるためだったし、その他パソコンやインターネットについてあれこれいろいろ覚えたのも、思えばROがきっかけだった。RO内でのチャットで教えてもらったコトも多い。
ROに出会わなければ、もしかすると俺はいまだにパソコンの電源の入れ方切り方さえも知らなかったかもしれない。
俺の人生を変えたゲーム、とも言ってもいいかもしれない。
オッサンにありがちなノスタルジーってヤツかもね。それでもやっぱり「ROは好きか嫌いか」と問われれば「好き」だと答える。
ゲームは所詮ゲームでしかないし、リアルの生活を超えるコトはない。
でも俺にとって、ROはリアルでの生活の中で、ある意味「癒し」とも呼べる存在だった。
楽しかった。
ホントに楽しかったんだ。
始めた当初はデスペナルティ(1回死ぬ毎に経験値が1%マイナスされる)の存在も知らず、敵うハズもないモンスターに突撃して死に戻りを繰り返し「なぜ経験値が増えないのか!」と憤ったコトもあった。当時は今のような初心者修練所なんて無かったもんな。
臨時PT募集が多かったプロ南の平原で、仕事中に露店放置をしていた時、枝テロ→死亡→親切なプリさんが蘇生→枝テロ→死亡→蘇生→枝テロ→死亡→蘇生………があったらしく、仕事が終わって帰宅してモニター前に座って、50%近くのデスペナに絶望した時もあった。以降はデスペナが無いプロ街内の露店放置に変えたっけなぁ。
昔はBOTなんて当たり前にいて、片っ端から横殴りされたコトもあった。
製造ステのキャラ(戦闘に不向きなステータスのキャラクター)で、数日かけてちまちまソロ狩りしてようやく経験値が1%ほど増えた頃、不慮の事故で死に戻り、数日の苦労がデスペナで消し飛んで不貞寝した時もあった。
その製造ステのキャラでホンの一瞬だけランキング入りしたコトもあった。
メインキャラが製造ステで、加入したギルドがまったりギルドで、仕事から帰宅して寝るまでの数時間、狩りにも行かずにずっとチャットで話していたコトもあった。
日曜日の夜なんか、15,000人以上がログインしてて、本当にログインするコト自体が困難だったり、ようやくログインできてもプロンテラ内を歩くのさえも一苦労、なんてコトもあった。
それらも全部ひっくるめて、楽しかったんだ…。
つづく